僕はその日いつも通り仕事から帰っていたんですよ。
家に着いてポストを開けると少し大きめの茶封筒が入ってたんです。
最初はまた勧誘が何かかと思ったんですがどうも中身が重いんですよ。
気になって中を見ると1つのビデオテープ。
他には何も入ってなく、差出人も書いてない。
僕は凄く気になったし怖かったんですが、その日は疲れが酷くそのまま眠りについてしまったんです。
翌日、仕事が早く終わったので帰宅後昨日のビデオテープを再生してみたんです。
「ヒィ」情けない声がでました。
再生してすぐに映し出される寝そべりながらこっちを女の顔。
その女じっとこっちを見ている。
そんな映像が流れること30秒、僕は恐ろしいことに気づいたんです。
この女溶けてる。
床に接している頬がゆっくりと液状になっているんです。
僕は今すぐ見るのを辞めたかったんですが辞められないんですよ。
なぜかこの映像に映っている場所に既視感を覚えたんです。
そしてさらに2分ほど経つとその女が溶けきったんです。
そして溶けきった女の向こう僕の見覚えのある雑誌。
僕が引越したのと同時にベッド下にしまった雑誌でした。
僕はベッドの下を確認することなく引っ越しました。
その後僕の身に何も起きていません。
提供者:ピィくん
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