私には7歳になる娘がいます。
うちの家系は代々霊感の強い家系で、なんとなくですが、娘も霊感があるのだろうなと私は薄々感じていました。
だから私は
「絶対に幽霊を見かけても話しかけたらダメだよ」
と常日頃から娘に言い聞かせていたのです。
そんなある日、ちょうど心霊動画を子供達と観ていたタイミングで
「ねぇ、恐怖体験ってしたことある?」と娘に問いかけてみました。
すると、しばらく考え込んでから
「あるよ」と。
最近の子供は習い事だったり親の帰りが遅くなるとかで、キッズケータイを待たされている子もチラホラいて、友達のキッズケータイで娘と友達の何人かで撮影をしたのだそう。
娘は確かにカメラの正面を向いてピースで撮影をしました。
ですが、画像の娘は真横を向いて気をつけの姿勢をとっているのです。
不思議に思った友達は何度も撮り直し、その度に娘はカメラに正面を向けてピースで撮影しましたが、何度撮っても気をつけの姿勢で真横を…隣の友達に身体を向けている娘しか撮影できません。
その友達のケータイはお焚き上げになったと言うのです。
その話を聞かされた私は嫌な予感がよぎりました。
「ねぇ、アンタ…今まで本当に幽霊に話しかけたことない?」
「…..ない」
「本当に?ママ…昨夜、女の子の霊がアンタの身体の上に乗っかっていたの見たんだけど…本当に話しかけてない?」
すると、娘は
「…本当はあるんだ」
とやっと真実を語り始めました。
それは娘が小学校の花壇に水やりをしようとしていた時のこと。
娘と同じ小学校1年生くらいの女の子が1人、花壇の前にいるのが目に止まりました。
女の子の髪は長く、腰の辺りまであったといいます。
(あんな子いたっけ?)
見ると、女の子は花壇の花を次々とむしり取っています。
このままでは自分がやったことにされてしまうと思った娘は思わず、
「その花、とったらダメなんだよ」と注意してしまったのだそうです。
その瞬間、女の子は花をむしるのをぴたりとやめ、スーッとどこかへ消えてしまいました。
代わりに女の子がいた所に一枚の折り畳まれたメモ紙を見つけました。
そのメモには一面、こう書かれていました。
『どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?』
後に判明したことですが、小学校が建設される前、その場所で交通事故があり、娘と同い年の女の子が亡くなっていたそうです。
提供者:ゆしか
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