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【奇妙な日常】朧の門が開くとき
そろそろ霧が厚みを増し始める頃合いだった。何の前触れもなく、霞んだ街灯がぼんやりと滲んで見える朧区の参道を、もてぃすは一人歩いていた。配信の下見という名目だが、その実、彼自身がこの夜の雰囲気を味わいたいがための散策に近い。小さなワンルー... -
【恐怖】「すり潰しました」ってゲームを起動したんだが【助けて】
1 :名無しさん@霞丘区:2024/07/21(日) 00:11:52 ID:Gfw9xKQuさっき例の「すり潰しました」ソフトらしきものを手に入れた近所の中古屋が閉店セールやってて棚の奥にホコリ被ってたやつ発見したんだよ前スレでも話題になったかな?とにかく少しだけ起動し... -
【都市伝説】ゲームソフト『すり潰しました』
すり潰しましたというタイトルのゲームソフトが いつから店頭に並んでいたのか誰も知らない あるゲームショップの店員が 棚卸しの最中に一本だけ棚の奥に見つけたというが 仕入れ履歴が無くパッケージには値札も貼られていなかった ソフトの説明書は薄い紙... -
【奇妙な日常】誰も気づけぬ喪失の儀式
そろそろ夏も終わりを告げる頃の朧区では、夜になれば霧が濃く立ちこめ、夜道を行き交う人影もかすんで見えるときがある。 その霧の奥には得体の知れぬものが潜んでいる――子供じみた噂を大人たちは鼻で笑うが、ごく稀に、その噂が現実味を帯びる瞬間がある... -
【朧区】“冥婚の逆”って知ってる?【謎儀式】
1 :名無しさん@朧区:2024/05/22(水) 01:22:31 ID:qbG9xM2x 最近、霧の深い夜にしか行われないっていう“冥婚の逆”の噂知ってる? 亡くなった人との結婚とは正反対らしいけど、どうやって式するんだか見当つかないわ。 2 :おにぎり昆布 ◆9hNa5X7E :2024... -
【都市伝説】冥婚の逆
朧区には 一度だけ挙げられる特別な結婚式があるという それは “冥婚の逆”と呼ばれているらしい 式には 生者同士が誓いを交わすのではなく 先に死んだ者の名だけが書かれた名簿が 参列者の前に差し出される 本来の冥婚は 故人同士の魂を結ぶ儀式とされるが... -
【結婚式?】新郎新婦いないって何だよ【謎】
1 :名無しさん@霞丘区:2024/05/12(日) 01:54:11 ID:zY68A9n最近、妙に奇妙な結婚式の噂出てるじゃん?新郎も新婦も姿ナシなのに、ちゃんと教会で挙式だけは進行してたってヤツ。真面目に信じられんわ…。誰か詳細知ってる人いる?2 :ペンギン飼いたい ◆... -
【都市伝説】新郎新婦のいない結婚式
新築の結婚式場が 霞丘区の外れに建てられた オープン初日に挙式が予定されていたが 当日の朝になっても 新郎新婦の名前が受付に登録されていない 式場スタッフは 準備通りに花やケーキを並べ 挙式開始の時間を迎えた しかし 誰もヴェールを身につけず タ... -
【奇妙な日常】歪んだ音色と霧の市
しょうやは霧の朝に筋トレを済ませたあと、何気なくSNSを眺めながら「冥ヶ崎観光協会主催のフリーマーケット」の告知を見つけた。会場は霞丘区の広場に設営されるらしく、出店者も一般人や地元ショップが入り乱れるらしい。ワクワクしながら現地に向かうと... -
【奇妙な日常】霧に誘われた二人
あの夜、霞丘区の外れを歩いていたMAKIは、どうしても薄ら寒い感じがして足を止めた。月の光に溶けそうな霧が足元を覆い、視界の端に小さな人影がちらつく。思い込みかもしれない、と自分に言い聞かせたところで、その人影がMAKIの裾を軽く引っぱった。見... -
黒霧会(こくむかい) 〜 紅倉区に根付く“運送業者”の顔を持つ組織
【■ はじめに】 紅倉区の港湾地帯では、独特の海洋文化が息づき、漁業・工業・倉庫業などが複雑に絡み合いながら街を支えています。そんな紅倉区で、一見すると昔ながらの“運送会社”として事業を展開し、人々の暮らしに密接に関わる団体が存在すると言われ... -
黄泉教(よみきょう) 〜 戦後興った新興宗教
【■ はじめに】 黄泉教(よみきょう)は、戦後という大きな時代の変化の中で生まれた新興宗教です。死者の魂との“つながり”を独自に説き、“心の救済”を目指す姿勢を表向きに掲げており、近年ではSNSでの広報などによって知名度を高めています。多くの人が「...