0004小雨– category –
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【奇妙な日常】袋小路への招待
川沿いを歩きながら、瀬田はやけに静かな水面を眺めていた。いつもは釣り人や散歩の人でそこそこ賑わうはずなのに、その日は妙に人影が少ない。じっとしていると背後で足音がして、かすかな息づかいまでもが耳に届く。振り向くと誰もいない。そうして三回... -
【奇妙な日常】誰も気づけぬ喪失の儀式
そろそろ夏も終わりを告げる頃の朧区では、夜になれば霧が濃く立ちこめ、夜道を行き交う人影もかすんで見えるときがある。 その霧の奥には得体の知れぬものが潜んでいる――子供じみた噂を大人たちは鼻で笑うが、ごく稀に、その噂が現実味を帯びる瞬間がある... -
2人の図書館司書の会話ー不自然に少ない戦時中の資料について
小雨はカウンターで本を整理しながら、遠くを見つめていた。視線の先には、郷土資料室で何やら熱心に資料を読み込んでいる瀬田の姿があった。いつものこととはいえ、一体何を探しているのだろう、と小雨は少し気になっていた。 小雨「瀬田さん、お疲れ様で... -
住民番号0004:小雨(こさめ)
【1. 基本プロフィール】 名前: 小雨(こさめ) 年齢・外見: 40歳の女性 居住地・拠点: 冥ヶ崎(くらがさき)市中央区。職場である図書館の近くにあるマンションに一人暮らし。 役職: 図書館司書 (1) 外見・雰囲気 髪型・表情- おおむね肩ぐらいの長さの髪を...
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