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基本プロフィール
- 名前:しじみ
- 性別 / 年齢:女性 / 57歳
- 居住地 / 活動拠点:朧(おぼろ)区(豊かな自然と霧に包まれる山間地域)
- 役職・活動:自然保護活動家(霧の生態系や動植物の保護に力を注ぐ)
- 性格の要点:きつめの物言い・他者に流されない強固な意志・弱き者の味方・猫好き
- 服装の好み:スカートを履かず、ジャージやワイドパンツなどラフな装い
1. 外見・雰囲気
- 体型・姿勢
- 長年の山歩きやアウトドア活動により、足腰がしっかりしている。年相応のしなやかさもあり、健康的な雰囲気が漂う。
- 姿勢がいいというよりは、“身を構えている”感じで少し前傾で歩くイメージ。自然に警戒心があるわけではなく、常に周囲の動植物の気配を探っているような所作。
- 服装・スタイル
- いつもワイドパンツやジャージなど動きやすい服装。上は丈の短い防風ジャケットやパーカーを愛用。
- 派手さはないが、実用性重視のアイテムを組み合わせて着こなし、色味はアースカラー系を好む。
- 登山靴やトレッキングシューズが定番。気候によっては防水や防寒のアウトドア装備を惜しみなく使う。
- 表情
- 口元はややへの字気味で、どこか厳しさを感じさせる。眉間に皺を寄せて考え込む癖があり、真面目で硬派な印象。
- ただし、猫を見つけたときや弱い立場の人に寄り添う場面では表情が柔らかく崩れ、あたたかい笑顔に変わる。
2. 性格・内面
- きつめの性格・流されない強さ
- 自分の意見ははっきり言う。「間違っている」と思えば相手が偉い人でも臆せず指摘するため、周囲からは怖がられる面も。
- 「正しい」「大事」と思うことを貫く頑固さがあり、ときに頑固すぎると周囲に思われるが、本人は気にしない。
- 弱き者には優しい“おばさん”気質
- 傲慢な態度には攻撃的に出る反面、困っている人や動物には積極的に手を貸し、世話好きな一面がある。
- とくに若い世代の登山客や初心者に対して、口はきつくとも的確なアドバイスをして守ろうとする“世話焼き”部分が目立つ。
- 猫を愛する
- 朧区の山間部で暮らすノラ猫を保護して自宅で世話したり、地域猫の餌やりや不妊手術などにも奔走。
- 山に分け入って調査をしているときも、猫が寄ってくると「よしよし」と口調を緩め、無防備な笑みをこぼす。
- 強い人間に対しては多少きつく当たっても、猫にはとことん甘く、飼い猫を膝に乗せているときは一番穏やかな顔になる。
3. 日常と自然保護活動
- 霧の生態系の調査
- 朧区特有の霧が植物や動物に及ぼす影響を長年調べている。大学の研究機関や行政とゆるく連携し、自作の観察日誌をマメに記録。
- 普段から霧が出る朝夕に山へ入り、珍しい菌類や苔、シダ植物などをチェックしては、持ち帰らずデータだけを残す。
- 人為的な破壊への怒り
- アウトドア客のゴミ捨てや、開発業者の無謀な工事には激しい抗議を行う。場合によっては警察沙汰になるほど噛みつくこともあるが、彼女が正論を貫くため行政側も簡単には無視できない。
- 地元メディアから「ちょっと過激すぎる」と扱われることもあるが、しじみは “自然を壊す人間のほうがよっぽど悪” と言い放ち、一歩も引かない。
- 地域イベントとの関わり
- 自然保護セミナーやエコツアーのガイドも務める。口調はきついが、参加者からは「わかりやすい」「自然の面白さに気づけた」と意外と評判が良い。
- ただし、観光要素が強くていい加減な運営をする団体には猛烈に噛みつき、「中途半端なイベントするぐらいなら自然をそっとしておけ」と一喝する。
4. 過去や独特な悩み
- 若き頃の挫折と転機
- 以前は都会の企業で研究職に就くことを目指していたが、組織の論理や大人の事情で思うように活動できず挫折。
- その後、朧区に移住し、地道にフィールド調査を続ける道を選んだ。失意があったが、自然の持つ癒しとやさしさが彼女を救った経緯がある。
- 朧区の霧に対する特別な思い
- しじみは霧を“自然の結界”と捉えており、むやみにそれを破壊しようとする開発計画を許さない。
- 同時に、人が霧に飲まれて迷う現象などを目撃するうちに、“異界”のような存在にも思いを巡らせているが、自分は現実志向だからと表向き否定している。しかし内心では「霧には霧の意思があるんじゃないか」と神秘的な感情を抱いている。
- きつい物言いの裏の孤独
- 猫や自然には優しいのに、人間との衝突が多いため友人は少ない。かといって言葉を和らげる気もないため、しじみ自身が「これでいい」と納得している。
- しかし、ときどき猫を抱えたまま「もっと人と分かり合えればいいのに」と小さく呟くことがあるという。周囲に誰もいない、山の夕暮れの時だけ。
5. 性格の深掘り
- 攻撃性と優しさの二面性
- 強気で攻撃的な面は“自然を守るための怒り”から来るもので、本質は慈悲深い。
- ただし、社会的に強大な権力や傲慢な態度で自然を壊す人間に対しては、本能的に闘争心を燃やす。
- 弱き者を見捨てない
- 猫や小動物、怪我をした登山客などを助ける姿が幾度も目撃されている。
- 「恩は返せなんて言わない。自然のために誰かが動いてくれればそれでいい」と飄々としている。
6. 対人関係 / 周囲の評価
- 地元住民・山中の修験者たち
- 「うるさ型のしじみさん」として有名。すごく頼りになるが厳しいので、皆、山道のルールやゴミの扱いには気をつけるようになる。結果的に環境が保たれ、地元住民から感謝もされている。
- 行政・開発業者との対立
- 再開発や観光誘致などで自然破壊が懸念されると、抗議デモの先頭に立つ。
- 一方、行政に理解ある職員や研究者には協力的で、データを共有して円満に進むケースもある。
- 同じ自然保護活動家
- ともに活動する仲間には、しじみの果敢な姿勢と知識量が大きな支えになる。
- 新米活動家には容赦なく厳しい指導をするが、そのおかげでしっかりした運動ができるようになるという、“鬼教官”的存在。
7. まとめ / キャラクターの魅力
- きつめの発言に宿る熱意
自然や弱き者を守るためなら誰にでも立ち向かう強い意志を持つ。一方、無力な存在にはとびきり優しく、猫を溺愛しているギャップが魅力的。 - 長年のフィールド経験
57歳という豊富な経験値から、朧区の霧や山の生態に深い造詣がある。独自の観察力・データが街の怪奇現象解明にも役立ちそう。 - 孤独を感じさせる一面
攻撃的な言動で敬遠されがちな反面、本当に理解し合える存在が少なく寂しさを胸に抱えている。猫と自然だけが心の拠り所となる場面も。 - 柔軟性より信念重視
いわゆる“調和”を好む朧区住民たちとは温度差も。だが正義と慈悲を軸に行動し続ける姿が、人々にとっては必要不可欠な“強さ”として映る。
こうして“しじみ”は、**「厳しい言動で自然を守り、強大な存在にもひるまない」**存在として際立ちます。
同時に、猫や弱者には心からの優しさを注ぐという二面性が物語の厚みを増し、朧区特有の霧深い自然環境や人々の暮らしの中で、攻撃性と優しさが共存するオンリーワンの自然保護活動家として存在感を放つキャラクターになっています。