私の体験談です。
怖い話というより不思議な話なのですが…
4歳のとき両親が離婚し、今の家に引っ越してきたときのことです。
兄と私を育てるために、母はほぼ毎日のように働いていました。
当時兄は小学一年生、私が保育園の年中のときです。
土日も母は仕事、兄は友達と遊びに行くなどで、私は家に一人でいる日も多かったです。
暇な私の相手をしてくれたのは、隣の家に住んでいた子供でした。(以下、その子をAと呼びます。)
どちらかの家の前で待ち合わせて近くの公園に行ったり、家前の道路に意思で落書きをしたりして遊ぶのが、土日の楽しみでした。
ですがある日から、Aはいつも待ち合わせに来なくなりました。
具合が悪いのか、今日は予定が合わなくなったのか。そう考え、一日二日は特に気にしませんでした。
ですが何日も来ないとさすがに心配になり、その子の家に行ってみました。
インターホンを押してみると、Aの母親らしき人が出てきたので「A大丈夫ですか」と聞いてみたんです。
するとAの母親は変な顔をして「はい?」と言ってきたんです。だからもう一度同じことを聞きました。
次にAの母親は
「あの子なら十何年も前に死んでます」
そう言うんです。
私はそれを聞いて、何故か妙な納得感があったんです。
分からなくなってしまったんです。
それを言われた途端に、Aの名前も、年齢も、顔も、性別も、全部分からなくなりました。
その日はよく分からない納得感と僅かな違和感を抱えたまま家に帰りました。
ですが次の日の日曜日、やはり何かが変だと思い、母が仕事へ行ってから家を出て、Aの家にもう一度行ってみたんです。
更地でした。
母曰く、引っ越してきた時からそこに家はなかったそうで。
今はそこには家が経ち、老夫婦が住んでいます。
提供:おゆ 様
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